正式には滝悩山円浄寺(たきのうざんえんじょうじ)(如意輪堂)といい、安芸国33番札所の17番目になります。天正16年(1588)に毛利元就の家臣福原出羽守貞俊が建立した後、3回の再建を経て大正13年(1924)に再興されました。現在の堂宇は滝の真上の絶壁に面した巨岩の上にあり、廻廊をめぐらした二間四方の銅板葦き建物で、十一面観音菩薩立像、勢至菩薩立像、竜王仏像などが安置されています。
堂の左の峰より谷川に高さ約10mの滝があり、観音の滝と呼ばれています。お堂のすぐ麓まで舗装道路がついていて、マイカーでも行くことができます。お堂の眼下には向原町の田園風景が広がり、懐かしい気分が味わえます。訪問者ノートがあるので、景色を見ながら旅の思い出をぜひ綴っていただきたいです。陽が落ちた後は外灯がなく足元が見えにくいため、明るい時間にお越しください。